フランス映画『LUCY/ルーシー』を観てきた。 [映画]
2014年9月2日 シネプレックス幕張
最初、観に行くつもりなかったのですが、チェ・ミンシク兄貴が出演していると知って観に行く気になりました。
不思議な映画。
話しは、単純明快。
白人のネーチャンが謎の東洋人に追っかけられ、それを撃破していく、ってそんだけ。
色々と盛ってはあるけど、基本的な骨格はそんだけ。
大雑把に言うと韓国ヤクザ映画と2001年宇宙の旅の後半、抽象的表現が続くところが一緒になった感じ。
それじゃ、訳わかんないけど、とにかくごった煮なんだよな。
で、そのごった煮部分が面白いという作品。
なので、そのごった煮が面白く感じられない人には、酷くつまらない作品。
観る人選びますね、これは。
私が面白いと感じたごった煮の部分を以下箇条書き。
・ 韓国人のチェ・ミンシク兄貴が、大暴れしているのが何故か台湾台北。(どういう意図でソウルじゃないんだ?)
・ 兄貴の韓国映画ではなかなか見られないオーバーな演技。
・ 兄貴が韓国語で話しをすると、何故か字幕になっていないとこがある。(意図的なのだがどういう意図か不明)
・ 主役の白人ネーチャン(なんとかヨハンソン)が、有名らしいんだが、全く魅力的に見えず。
・ フランス映画なの英語9割韓国語5分残りが5分って感じの言語構成。
・ 脳内覚醒のシーンは、抽象的すぎてなんだか『2001年宇宙の旅』の後半部分みたい。
・ フランス国内でプジョーを使ったカーチェイスがあるんだけど、やっぱ『TAXI』だなー。
・ たぶん意図的なんだろうけど、覚醒が始まった当初の超能力発動表現が物凄く陳腐。
とかまぁ、ツッコミどころは、たくさんあるんだけどね~
この「脳内覚醒」の話しを真剣に作ると、大衆娯楽映画じゃなくなっちゃうからさ~
この程度の、誰が見てもわかる表現が落としどころとしては最適解なんだろうな~
がしかし、それでも、全部セリフで表現なクソ日本映画を見なれているひとにとっては、特に後半、抽象的表現が多い本作は、チンプンカンプンかも。
あとなんかね、本作は、リュック・ベッソン作品なんだけどさ、彼は、韓国ノワールとか韓国ヤクザ映画とか、大好きなのかな?
アメリカ映画にありがちな、「東洋人卑下」とか「間違った東洋」って感じが、作品中、ほとんど無いんだよね。
アメリカ映画に出ているイ・ビョンホンも、悪役が多いじゃないですか。
でも、それより、本作でのチェ・ミンシク兄の方が、ちゃんと扱って貰ってる感じなんだよなぁ。
リスペクトしている感じさえ漂ってるんだよな。
こういうの珍しい気がするし、そういう扱いをしてもらえる作品に出演できるチェ・ミンシク兄貴やっぱり凄いな。
韓国ノワールとか韓国やくざ映画好きなら、そこそこ楽しめるかも。
あとは、アクション映画好きなんだけど、アメリカのアクション映画はワンパターンでもう飽きたって人も楽しめるかも。
ただし、抽象的表現も多いので、知能が低い人は、つまらないと思う。
そういう人は観に行かない方が良いかも。
それと、もしかしたらなんだけど・・・
我々のような、東洋人が観るのと、フランスはじめヨーロッパの人がこれを観るのでは、受ける印象が、かなり異なるのかも。
なんか、そんな気がするな。
ヨーロッパの人が観た方がおもしろいのかも、この映画。
日本も韓国も中国も区別がつかないけど「オリエンタ~ル」に興味があるヨーロッパの人が観ると違うのかもな。
そういう作りになっている気がする、今気がついたけど。
http://lucymovie.jp/
http://movie.daum.net/moviedetail/moviedetailMain.do?movieId=81452
タグ:平成26年の出来事
ハリウッドでの活躍に対する姿勢の違いではないでしょうか
韓国俳優ミンシクとして ゲスト出演したのであって それ以上でもそれ以下でもありません
by 東洋俳優の現実 (2014-10-06 07:54)