韓国映画『お嬢さん』を観たんだけど、エロ・グロ・ナンセンスという言葉を思い出す作品でした。 [映画]
2017年3月14日 TOHOシネマズ市川コルトンプラザ
2017年に観た18本目の映画
いったいなにがあったんだキム・ミニは。
彼女が出演していた映画は、2作見たことがあるんだけど、『恋愛の温度』と『泣く男』と。
特に泣く男なんか、ラスト近くになって彼女がエレベーターから出てくるシーンで号泣したんだけどね。
まさかその数年後、全裸で画面に登場するとは、夢にも思ってなかったよ。苦笑
それと、相手役の新人女優、キム・テリ嬢。
凄いなぁ。
少し前に見た日活ロマンポルノのリブートプロジェクトの『ANTIPORNO』にも、たぶん新人さんなんだろうなぁ、若い女優さんが全裸で頑張ってたんだけど、ホント頑張ってるだけで、全然全くもってエロもアートも足りず。
「これぞ典型的な脱ぎ損」って印象しかナインだけどね。
これは、逆だよね。
「脱ぎ得」だよ。笑
しっかりとエロでもあり、アートでもあり。
良い印象しか残らない。
こういう作品みちゃうと、『ANTIPORNO』が薄っぺらい作品に感じちゃう。
上映時間が違うって言い訳も出来なくはないけど、もっと根源的な何か、がね、決定的に違うんだなぁ、うまく言葉にできないけど。
少し前に見た『沈黙』のように、日本人役には日本人俳優を起用した方が良いのかな?
私としては、そう思っていなくて。
これは韓国映画なのだから、日本語下手で意味が理解できてなさそうでも、韓国人が演じた方が良かったんだと思う。
日本人の女優を起用したら、確かに発音や服を着ている時の演技は、良いだろうけど、そのかわりに、他の部分で作品が失うものも大きい気がするよ。
なので、この作品に関しては、これで良いと思う。
それと、日本でも韓国でもない、西洋の人たちが、こういう作品をどのように捉えるのかは、気になる。
私は、日本人だから、日本語のセリフや文化について、ある程度、ネイティブスピーカーとして良くも悪くも、思う事があるけど、西洋で、韓国語と日本語と中国語の聞き分けもできないようなレベルの人は・・・こういうのどう感じるのかな?
和洋韓折衷のような不思議な洋館の内装も、西洋人が思う「オリエンタル」に見えなくもないし、現在の日本人が海外から思われてる「男はみんな変態で女はみんなAV女優」っていう感覚に沿っているつくりになっていると言えなくもない。
なので、韓国人が思う、日本人の西洋に対するコンプレックスが現れている感じとか非常に面白い作品だと私は感じたけど、万人向けの大衆娯楽映画じゃありません。
精神的に大人な人向けな作品。
かなり作家性が高く、全然受け容れられない人も多いとは思うけど。
でも、パク・チャヌク監督の作品って『オールド・ボーイ』しか見ていないけど、それもそういえば、ちょっと性的に倒錯した世界を描いている部分もあったし、なにより、大人向けの作品だったから、きっとそういう人にしか相手にしないつもりなんでしょうね。
予告編をみて、気になった方は、見ても損しないと思います。
逆にダメだったひとは、自分の直感を信じて、見ないのが吉かと。
それにしてもこの日本版タイトル、『アガシ』じゃダメだったのか?
『アジョシ』は「おじさん」ではなく「アジョシ」だったのだから、アガシで良かった気がするのだが。
http://ojosan.jp/
http://coco.to/movie/83576
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=86437
https://www.imdb.com/title/tt4016934/
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=76467
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