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中国・フランス映画『ブラインド・マッサージ』を観たんだけど、障害を持つ人たちを聖人君子として描いていない作品でした。 [映画]

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2017年3月22日 uplink渋谷
2017年に観た20本目の映画

盲人が働く南京のマッサージ院が舞台となる群像劇と聞いていたから、安っぽい感動巨編とかだったら嫌だな、と思ってたんだけど。

ロウ・イエ監督なので、それはないかと。
『パリ、ただよう花』が良かったから、今回もきっと良いのだろうという期待。
それと、『激戦 ハート・オブ・ファイト』にも出演していたメイ・ティンが気になって、本作を見る気になったのだが。

良かったです。

韓国映画2連発の直後だったから、つまらなく感じたらどうしようと思っていたけど。
杞憂でしたね。
やはり、力のある監督は違う。

ちゃんと、こちらに訴えかけてくるものがありました。

インパクトは韓国映画2作に適わないものの。
例えば、性交シーンの猥雑さ、生々しさは、日本の『アンチポルノ』や韓国の『お嬢さん』を超え、本作が圧勝でした。

たぶん、露出としては、一番少ないんですけどね。
でも、その分演出が工夫されていて、生々しい。

以前、乙武洋匡氏が、「障害者が聖人君子のように扱われるのには嫌悪感を覚える」というような事を言っていたように思うのですが、この作品における障害者の描写は、色んな面での欲望を、良くも悪くも隠していない。

そういう演出が、この作品世界に、圧倒的なリアリティと厚みを持たしている気がします。
群像劇といっても、日本映画にありがちな、ワーキャー騒いでるだけの子供じみたものではなく、ちゃんと大人の鑑賞に耐えられる作品です。

そういう、障害のある人も、必ずしも清らかで良い人と描くのでは無く、ちゃんとした人間・・・良い面も闇もある、という風に描かれた作品に嫌悪感を抱かない人であれば、オススメです。

http://www.uplink.co.jp/blind/
http://coco.to/movie/83487
http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=87611
https://www.imdb.com/title/tt3469964/
http://movie.daum.net/moviedb/main?movieId=83869
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